SIP 革新的燃焼技術 ガソリン燃焼チーム

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火炎伝播とノックへのEGRの効果に関する反応解析

排気再循環 (EGR) は内燃機関で広く使われる技術の一つであるが、その燃焼への影響は多くの物理・化学的効果の複合であり、それらの切り分けができていない。本研究では詳細反応機構を用いたシミュレーションにより、EGRの効果を熱容量・層流火炎伝播速度・着火遅れ時間などの基礎燃焼特にブレークダウンして系統的に検討した。EGRは層流燃焼速度に大きな影響を与えるが、着火遅れ時間に対する効果は、燃料の違いなどの効果と比較すると相対的に小さいことが分かった。さらに排気を燃料改質に用いた場合の効果についても検討した。

三好 明
三好 明
東京大学 准教授

詳しくは:
三好 明:”火炎伝播とノックへのEGRの効果に関する反応解析,” 自動車技術会論文集, 47 (4), 873–879 (2016) #20164415.