SIP 革新的燃焼技術 ガソリン燃焼チーム

  • 文字サイズ
  • 標準
  • 拡大

未燃ガス自着火からノッキングに至る挙動

燃焼室内圧力振動を伴うノッキングは,未燃ガスの自着火により起こりますが,自着火の状況に依って,強い圧力振動に至る場合と至らない場合があります.本研究では,燃焼室内全域が可視化されたエンジンを用いて,未燃ガスが様々な状況で自着火する条件での実験を行い,圧力振動の発生特性と.自着火の局所的な進展状況との関係を明らかにしました

竹田幸太郎
竹田幸太郎
日本大学 M1

詳しくは:
Kotaro Takeda, et al., :A Study on the Knocking Characteristics of an SI-HCCI Engine by Using In-Cylinder Visualization,SAE Technical Paper ,2016-32-0005(2016)

コメント:日本大学 准教授 飯島晃良

本研究は,エンドガスの自着火開始から,圧力波および燃焼室内圧力振動の形成に至るプロセスを,単気筒可視化エンジンを用いて調べています.通常のSIエンジンのノックに加え,HCCI(予混合圧縮着火)条件での比較を行うことで,ノック現象の本質に迫ろうとするものです.2016年11月に,米国・チャールストンで開催された,SAE/JSAE Small Engine Technology Conference(SETC)で発表しました.