急速圧縮装置を用いた実用ガソリンの自着火研究
熱効率50%を狙うガソリンエンジン筒内の温度,圧力,燃料濃度におけるSIP共通ガソリン及びSIPサロゲート燃料の着火遅れ時間を急速圧縮装置で取得しました.本計測データは,ノック予測に必須の実用ガソリンの詳細素反応モデルの構築に役立てられます.
成毛政貴
茨城大学 M2
急速圧縮装置概要図
SIPレギュラーとSIPサロゲート燃料(レギュラー)の着火遅れ時間.線は現状の詳細化学反応モデルで計算した着火遅れ時間を示す.
SIP共通単気筒ガソリンエンジン
詳しくは:
田中光太郎,吉田翔一,岡田寛也,成毛政貴,金野満:高圧燃焼場における実用ガソリンの自着火特性,自動車技術会論文集,(2016)掲載予定 .
コメント:茨城大学 准教授 田中光太郎
実用ガソリンの自着火特性に関する研究を、エンジン筒内の温度、圧力場を模擬できる急速圧縮装置を用いて進めています。今後は、SIP共通単気筒ガソリンエンジンを用いて、燃料の着火特性がノックに及ぼす影響についても研究を進め、ノック抑制手法を検討していきます。