ガソリンサロゲート燃料の詳細反応メカニズが記述する着火特性を高度に再現可能な簡略化反応メカニズムの構築
ガソリン燃焼チームではノルマルヘプタン,イソオクタン,イソオクテン,メチルシクロヘキサン,トルエンから構成されるガソリンサロゲート燃料を共通燃料として使用している.燃料・ノック班ではガソリンサロゲート燃料の詳細反応メカニズムを構築したが,数百個の化学種,数千個の素反応から構成される大規模な反応メカニズムを種々のモデリングに適用することは困難である.詳細反応メカニズムが記述する着火反応経路を解読することにより蓄積した知識をベースとして,詳細反応メカニズムが記述する着火特性を高度に再現可能かつ可能な限り小規模な反応メカニズムを構築し,ノッキング予測モデルに適用することを目指している.
桑原 一成
大阪工業大学 教授
簡略化反応メカニズムの構築方法について詳しくは:
Kazunari Kuwahara et al., Reduction of Reaction Mechanism for n-Tridecane Based on Knowledge of Detailed Reaction Paths, SAE Technical Paper 2016-01-2238 (2016)