LDV MEASUREMENT OF NEAR-WALL VELOCITY DISTRIBUTION IN TURBULENT CHANNEL FLOW FOR CALCULATING WALL SHEAR STRESS
概要:レーザードップラー流速計(LDV)を用いて可視化エンジンピストン壁近傍での速度分布取得に先立ち、チャネル風洞での壁極近傍(壁から約90 mm)の速度分布を高精度に計測し、壁面せん断応力の算出を行った。また主流流速の高次統計量を直接数値計算 (DNS)(1)と比較した。その結果、差圧計測から算出した壁面せん断応力と比較して、約3%の誤差で計測できた。高次統計量はDNSとよく傾向が一致した。さらに可視化エンジンシリンダー内は非定常であるため、LDVの計測パラメータ依存性の調査も行った。
吉永寛史
東京農工大学大学院
修士課程1年
詳しくは:
H. Yoshinaga, K. Iwamoto and A. Murata, “LDV Measurement of Near-Wall Velocity Distribution in Turbulent Channel Flow for Calculating Wall Shear Stress,” Proc. of The 27th International Symposium on Transport Phenomena, Honolulu, Hawaii, Paper No. 177, 4 pp.
コメント 研究代表者:東京農工大学・准教授 岩本 薫
精密な計測であるため設置,調整に時間がかかったが,その甲斐もあり,過去の計測事例と比較して高精度な壁極近傍の速度データが取得できた.