SIP 革新的燃焼技術 ガソリン燃焼チーム

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リーンバーンにおける適応空燃比制御

本研究では,単純適応制御を用いることで,リーンバーン下における空燃比を目標空燃比に保持する制御を行った.構成した制御則をテストベンチで検証することによって,点火時期が変化しても目標空燃比に収束可能であることが確認された.空燃比は最大1.5まで達成できた.

チャンユットカジョントライデット
チャンユット
カジョントライデット
上智大学 研究員


図1. テストベンチでの実験結果
a) 目標空燃比とテストベンチ出力, b) 空燃比追従誤差
c) 制御された燃料噴射量, d) 点火時期, e) 適応ゲイン


図2. 適応制御器ブロック線図:
規範モデルを用いてパラメータの更新を行う

発表原稿
Chanyut Khajorhtraidet and Tielong Shen, Simple Adaptive Air-Fuel Ratio Control for Lean Combustion of Commercial SI engines, 2016 IEEE Multi-Conference on Systems and Control, http://dx.doi.org/10.1109/CCA.2016.7587924

コメント 研究代表者:上智大学理工学部機能創造理工学科 教授 申 鉄龍

本研究はオンボードで制御器のパラメータを更新することで,運転状況が変化しても空燃比の安定化を可能としたもので,モデルの詳細な同定を必要としないことから,別の制御ループに統合して適用できる,有用な要素技術であると考えられる.本アルゴリズムを他の最適化手法のループに複合することで,統合的制御アルゴリズムの構成を図りたい.