高温・高圧条件での希薄予混合気の層流燃焼速度計測
同軸上に球状に伝播する火炎を2つ作り,それらをぶつけることで火炎が膨張によって移動する速度を相殺し,画像から燃焼速度を求める方法(ダブルカーネル法)をレーザー点火という次世代の点火手法を用いて実現しました。このような計測法を用いて,圧力が1.0MPaまでの液体燃料蒸気・空気予混合火炎の層流燃焼速度を得ることができました。
深見祥衣
山口大学大学院博士前期課程1年
右図:火炎写真(上:直接撮影,下:シュリーレン法),左図:層流燃焼速度の圧力依存性
詳しくは
深見祥衣ら:レーザー励起プラズマを用いたダブルカーネル法による層流燃焼速度の計測,第54回燃焼シンポジウム講演論文集,A131(2016)
コメント 研究代表者:山口大学大学院創成科学研究科 教授 三上 真人
現在は1.0MPa程度の圧力ですが,今後は3.0MPaを超える過去に報告例のないような高圧条件下で調査を行い,ガソリンとサロゲート燃料の最適な層流燃焼速度算出モデルの構築に貢献できればと思います。