火花放電のパターンがリーンバーンSIエンジンにおける燃焼のサイクル変動に及ぼす影響
スーパーリーンバーン(λ=2.0)を実現する手法として,本研究では強力火花点火装置およびタンブル流強化アダプターを用いて,火花放電のパターンによる放電期間および放電エネルギーの変化が超希薄・高流動下でのサイクル間燃焼変動に及ぼす影響を調査した.放電エネルギーの増大およびタンブル流動の強化により燃焼期間の短縮およびサイクル間燃焼変動の抑制がなされ,希薄燃焼限界が拡大された.また火花放電パターンの変化により希薄燃焼限界がさらに拡大し,スーパーリーンバーンの実現ができた.
鄭棟元
慶應義塾大学
特任助教
詳しくは:
鄭棟元,佐々木耕作,菅田健志,横森剛,飯田訓正:火花放電のパターンがリーンバーンSIエンジンにおける燃焼のサイクル変動に及ぼす影響,第27回内燃機関シンポジウム講演予稿集,講演番号6(2016)
コメント
高タンブル流動と強力火花点火により放電経路が伸長することで作動ガスに与える放電エネルギーを増大し希薄燃焼限界が拡大した.また火花放電パターンを変化による最適な放電エネルギーおよび放電期間によりスーパーリーンバーン実現の可能性を確認した.
飯田訓正 慶應義塾大学 特任教授