二次側電気回路モデルによる放電挙動のシミュレーション
3次元CFDコード内にラグランジュ粒子による放電チャネルモデルを組み込み,放電チャネルを含めたイグニッションコイルの二次側電気回路モデルを使用することで電流・電圧値の計算を行った.
計算結果は定容容器内空気充填環境での実験結果と比較を行い,放電チャネルの伸長長さおよび電流・電圧値においておおむね良い一致を示した.
藤岡拓志
岡山大学大学院
詳しくは:
河原伸幸,藤岡拓志,冨田栄二:火花点火機関における点火過程のモデル化、第54回燃焼シンポジウム, D344(2016)
コメント
スーパーリーンバーン燃焼においては,高流動により火花放電は引き伸ばされ,再放電などの複雑な挙動を示す.今回,ラグランジュ粒子による放電チャネルモデルおよび二次側電気回路モデルを構築することで,流動内での火花放電挙動ならびに火花放電エネルギーを精度良く予測可能になった.
河原伸幸 岡山大学 准教授