リーンバーンの燃焼効率の変動を 実験的に明らかに
リーンバーンにおけるサイクル変動の要因を明らかにするため、サイクル毎の燃焼圧解析と排ガス分析を行った。この結果、リーンバーンにおけるIMEPのサイクル変動要因として、等容度(燃焼位相と燃焼期間)の他に、燃焼効率の変動が強く寄与していることを実験的に明らかにした。
楯村俊希
千葉大学大学院
詳しくは:
リーンバーンガソリン機関における燃焼のサイクル変動解析、第27回内燃機関シンポジウム講演要旨集、講演番号 5、東京工業大学蔵前会館2016年12月5日(月)~12月7日(水)(2016)
コメント
従来のストイキ燃焼とは異なり、リーンバーンでは燃焼効率のサイクル変動が大きく、機関の出力変動の強い影響因子となっていることを明らかにした。あわせて、詳細な熱発生解析結果から、燃焼効率の低下要因として、燃焼後半の部分的な消炎による可能性を示唆している点で新しい。対応策についても検討中である。
森吉泰生 千葉大学 教授