サブミリメートルの空間分解能を有する隣接三点MEMS熱流束センサの開発
MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)技術と呼ばれる微細加工技術を用い,エンジン燃焼室の壁面熱流束を同時に隣接三点で測定できるセンサを開発した.本研究では,従来の熱電対方式に代えて測温抵抗体方式を採用することで,熱流束をcycle-by-cycleで評価できるほどの低ノイズ化を実現した.
出島一仁
明治大学大学院
詳しくは:
Kazuhito Dejima, Osamu Nakabeppu, Keisuke Nagasaka, Yuto Nakamura, Tomohiro Tsuchiya:Development of MEMS heat flux vector sensor for internal combustion engines, COMODIA2017, A202,(2017)
コメント
これまでにない壁面上の二次元分布情報を捉えられる熱流束センサを開発した.今後,三点同時測定データを詳細に解析することで,燃焼場の変動速度や乱れスケールといった熱伝達特性を解明し,冷却損失低減策の開発に寄与すると期待される.
中別府修 明治大学 教授